岡山県のDX総合スコア|全国4位の実力

岡山県は自治体DX推進において、全国47都道府県中4位という優れた成績を収めています。総合スコアは64.9点で、全国都道府県平均の54.5点を大きく上回っており、DX推進の先進地域として認識されています。

特に注目すべきは、5つのカテゴリ別スコアの構成です。マイナンバーカード関連で81.3点(全国平均82.0点)、オンライン利用率で92.9点(全国平均52.7点)と、市民のデジタル利用環境が整備されていることが分かります。一方、32手続のオンライン化では31.5点(全国平均33.2点)と、手続きのデジタル化にはまだ改善の余地があります。

岡山県は全国平均を10.4点上回り、オンライン利用率では全国平均の約1.76倍と、県民のデジタルリテラシーが高いことが特徴です。

県内市区町村TOP5ランキング

岡山県内27市区町村のDXスコアを分析すると、地域による大きな格差が見られます。最高スコアは87.9点、最低は12.6点で、その差は75.3点に達しています。以下、TOP5の自治体を紹介します。

順位 自治体名 DXスコア 全国順位 人口 特徴
1位 岡山市 87.9点 全国13位 724,691人 DX推進体制・AI/RPA・オンライン利用率で満点、手続オンライン化54.0点
2位 津山市 86.0点 全国21位 99,937人 DX推進体制・AI/RPA・オンライン利用率で満点、バランスの取れた推進
3位 瀬戸内市 83.7点 全国40位 36,048人 DX推進体制・AI/RPA・オンライン利用率で満点、小規模自治体の先進事例
4位 早島町 78.5点 全国108位 12,368人 AI/RPA・オンライン利用率で満点、マイナンバーカード普及率が高い
5位 鏡野町 77.1点 全国126位 12,062人 AI/RPA・オンライン利用率で満点、町規模での優秀な成績

県内TOP3の自治体(岡山市津山市瀬戸内市)は、全国TOP100入りという成績を達成しています。これらの自治体は、DX推進体制の整備とAI・RPA・テレワークの実装、そして市民のオンラインサービス利用率で高い評価を受けています。

特に岡山市は県下最大の都市として、行政デジタル化の推進に積極的に取り組んでおり、全国13位という高順位を維持しています。津山市瀬戸内市といった中小規模自治体も高スコアを達成しており、岡山県全体のDX推進文化の成熟度の高さを示しています。

DX推進が遅れている自治体の課題

県内27市区町村のうち、DXスコアが低い自治体も存在します。特に注目されるのが、新庄村(12.6点、全国1741位)です。この自治体は県内唯一の全国WORST100入りとなっており、深刻なDX課題を抱えています。

新庄村は、DX推進体制(0.0点)とAI/RPA/テレワーク(0.0点)、オンライン利用率(0.0点)でゼロスコアとなっており、行政デジタル化がほぼ未実施の状態です。人口813人の超小規模自治体であるため、DX推進に必要なリソース確保が極めて困難であることが背景にあると考えられます。

和気町(45.5点)と西粟倉村(46.2点)も、AI/RPA/テレワークの実装が0〜16.7点と低く、組織内のデジタル化が進んでいません。これらの自治体では、DX推進体制の構築と人材育成が急務となっています。

小規模自治体がDX推進で直面する主な課題は、①予算の制約、②人材不足、③組織体制の限界、④住民規模が小さいことによるオンラインサービスの採算性の問題です。これらの課題を解決するには、県や国の支援、広域連携による共同サービス導入など、従来型とは異なるアプローチが必要です。

岡山県のDX推進が進む背景と地域特性

岡山県が全国4位という高いDXスコアを達成している背景には、複数の要因が考えられます。

第一に、岡山市という県庁所在地で人口72万人超の中核都市が存在することです。岡山市のDX推進の成功事例が、県内他の自治体に波及効果をもたらしています。岡山市が実装したシステムやノウハウの共有により、県全体のDX推進速度が加速しています。

第二に、津山市など複数の地方中核都市が高いDXスコアを達成していることです。県内に複数の高スコア自治体が存在することで、DX推進の「好事例」が増え、他の自治体の学習効果が高まっています。

第三に、マイナンバーカード普及率の高さです。県内ほとんどの自治体でマイナンバーカード関連スコアが80点以上と高く、国の推進施策が県民に浸透していることが分かります。これにより、デジタル認証を基盤とした各種オンライン手続きの導入が進みやすい環境が形成されています。

一方、課題となっているのが32手続のオンライン化(県スコア31.5点)です。これは県全体で改善の余地があり、今後の重点取り組み分野として注視する必要があります。

まとめ|岡山県のDX推進の今後

岡山県は全国4位の総合スコア64.9点を達成し、県民のオンライン利用率や行政DXの推進体制において、全国的な先進地域として位置づけられています。岡山市津山市、瀬戸internal市といった自治体が全国TOP100に名を連ねることで、県全体の評価を牽引しています。

一方で、県内27市区町村のスコア格差(75.3点)は大きく、新庄村などの小規模自治体ではDX推進がほぼ進んでいない状況が課題です。県として、小規模自治体への支援体制強化、広域連携による共同DX推進、人材育成プログラムの充実が重要です。

今後、岡山県がDX先進地域としての地位をさらに強化するには、①32手続のオンライン化率の向上、②県内全自治体のDXレベルの底上げ、③小規模自治体への支援強化が鍵となります。

岡山県内の市区町村別DXスコアについて、さらに詳しい情報をお求めの方は、岡山県内市区町村DXスコア一覧ページをご覧ください。全27自治体の詳細スコアと分析が掲載されています。

※本記事のデータは総務省 令和6年度調査(地域スコア集計)に基づいています。