香川県のDX総合スコア|全国33位で平均を下回る

香川県の自治体DX推進度を測る総合スコアは50.7点で、全国33位(47都道府県中)となっています。全国都道府県平均の54.5点を3.8点下回っており、全国的には中位よりやや低い水準です。

5つの評価カテゴリを見ると、マイナンバーカード普及率では全国平均と同等の82.0点を記録していますが、DX推進体制(49.6点)、AI/RPA/テレワーク(50.0点)、32手続オンライン化(33.3点)、オンライン利用率(46.7点)では全国平均を下回っています。特に行政手続のオンライン化率が全国平均の33.2点並みであることが、県全体のDX推進を制限する主要因となっています。

香川県総合スコア:50.7点(全国33位)
全国平均との差:-3.8点
県内市区町村数:17(平均スコア50.7点)

県内TOP5自治体のDXランキング

香川県内の市区町村では、県庁所在地である高松市が圧倒的にリードしており、県内での格差が大きく表れています。以下が県内DXスコアのTOP5です。

順位 自治体名 DXスコア 全国順位 人口
1位 高松市 81.6点 全国55位 417,496人
2位 坂出市 77.2点 全国123位 50,624人
3位 善通寺市 63.7点 全国506位 31,631人
4位 まんのう町 63.5点 全国515位 17,401人
5位 三木町 57.5点 全国736位 26,878人

高松市(81.6点、全国55位)は、香川県内で唯一の全国TOP100入りを達成し、AI/RPA/テレワーク(100.0点)とオンライン利用率(100.0点)で満点を獲得しています。県庁所在地として、行政デジタル化への投資規模が大きく、市民のデジタルリテラシーも高いことが強みです。

坂出市(77.2点、全国123位)は県内第2位で、DX推進体制(100.0点)とオンライン利用率(100.0点)が高く、小規模市町村ながら積極的なDX推進が評価されています。人口約5万人という規模の中での組織的なDX体制構築が成功事例となっています。

善通寺市まんのう町三木町は60点前後で、いずれもオンライン利用率が100.0点という共通点があります。ただし、DX推進体制や AI/RPAの導入には地域差があり、今後の強化が課題です。

DXが遅れている自治体と課題

一方、香川県内でDXスコアが低い自治体も存在します。最も低い琴平町は27.2点(全国1628位)で、県内TOP1の高松市との格差は実に54.4点に達しています。

琴平町(27.2点)は、AI/RPA/テレワーク(0.0点)とオンライン利用率(21.6点)で極めて低い成績となっており、職員向けのデジタル人材育成やシステム投資が進んでいない状況が明らかです。人口約8,500人の小規模自治体であることが、DX投資の優先度を低下させている可能性があります。

三豊市(32.0点、全国1533位)は人口約6万人の中規模市でありながら、オンライン利用率が4.9点という極めて低い水準です。市民向けのデジタルサービス提供が十分でない可能性があります。

多度津町(32.5点、全国1520位)も同様にオンライン利用率(7.8点)が低く、行政手続のオンライン化が進んでいない状況が課題です。

県内スコア最高:高松市81.6点
県内スコア最低:琴平町27.2点
スコア格差:54.4点(全国的に見ても大きな格差)

香川県のDX格差が生まれる背景と地域特性

香川県内のDX推進に大きな格差が生じている主な背景としては、以下の要因が考えられます。

1. 人口規模と財政規模の差
高松市は県内人口の約半分以上を占める県庁所在地であり、行政DXへの投資規模が他の自治体と比較にならないほど大きいです。一方、琴平町まんのう町といった小規模町村では、限られた予算の中でDX推進体制を整備することが難しい状況にあります。

2. 職員のデジタルスキルと人員配置
高松市坂出市がAI/RPA・テレワークで高い成績を上げているのは、デジタル関連部門への人員配置と職員研修が充実しているためです。小規模自治体では、DX推進を担う専任職員の配置が困難なことが課題となっています。

3. 市民のデジタル利用環境
オンライン利用率では高松市坂出市が100.0点である一方、三豊市が4.9点、琴平町が21.6点と大きな差があります。これは、市民側のデジタルリテラシーや利用環境の整備度、高齢化率の地域差を反映しています。香川県全体として高齢化が進んでいる地域もあり、デジタルサービスの利用促進が困難なエリアが存在します。

4. 行政手続のオンライン化の遅延
県全体で32手続オンライン化が33.3点(全国平均33.2点)という状況は、引っ越しや税務関連手続など住民に身近な手続のオンライン化が、県内全体で進みきっていないことを示しています。これは国庫補助金の活用方法や、県としての統一的なガイドラインが不十分である可能性があります。

まとめ|香川県のDX推進課題と今後の展望

香川県のDX推進は、全国平均(54.5点)に対して3.8点下回る50.7点となっており、複数の課題を抱えています。ただし、高松市(81.6点)という全国TOP100に入る先進事例が県内に存在することは、香川県全体のDX推進にとって重要な参考事例となります。

県内市区町村の格差を縮小し、全体的なDX水準を引き上げるためには、以下の施策が効果的だと考えられます。

・小規模自治体向けの国庫補助金活用ガイドの提供
・広域DX推進体制の構築(複数自治体による共同システム運用)
・デジタル人材育成プログラムの県主導での実施
・住民向けデジタルリテラシー教育の推進
・行政手続のオンライン化を加速させるための具体的なロードマップ設定

特に、三豊市琴平町といった課題自治体への支援強化と、善通寺市まんのう町三木町といった中位層のさらなる向上が、県全体のDX水準向上に不可欠です。

香川県内の市区町村別DXスコアの詳細については、県内市区町村DX情報一覧をご覧ください。各自治体の個別スコアとカテゴリ別分析をご確認いただけます。

出典:総務省 令和6年度調査(地域スコア集計)