秋田県のDX総合スコア|全国との比較

秋田県の自治体DX推進度を示す総合スコアは46.8点で、全国39位に位置しています。全国平均の54.5点と比べると7.7点の差があり、DX推進の加速が課題となっていることが明らかです。

カテゴリ別に見ると、マイナンバーカード普及率(83.3点)では全国平均(82.0点)を上回っており、デジタル基盤の整備は比較的進んでいます。しかし、32手続のオンライン化率(26.0点)とオンライン利用率(36.1点)は全国平均を大きく下回り、行政サービスのデジタル化と利用促進の両面で改善の余地があることが分かります。

秋田県総合スコア:46.8点(全国39位)
全国平均との差:-7.7点
県内市区町村数:25自治体

県内DXランキングTOP5|市区町村別スコア

秋田県内の市区町村を対象としたDXスコアランキングです。最高スコアと最低スコアの差は54.7点と大きく、地域間の格差が顕著になっています。

順位 自治体名 総合スコア 全国順位 人口
1位 大仙市 71.9点 全国230位 77,657人
2位 横手市 67.8点 全国357位 85,555人
3位 秋田市 66.6点 全国399位 307,672人
4位 鹿角市 65.5点 全国438位 29,088人
5位 由利本荘市 62.9点 全国536位 74,707人

第1位の大仙市は総合スコア71.9点で、AI・RPA・テレワークのカテゴリで100点満点を達成しており、業務効率化の施策が先進的に推進されています。第2位の横手市も同じく業務改革で100点を獲得し、DX推進体制が充実していることが伺えます。

県庁所在地の秋田市は第3位(66.6点)で、人口規模は県内最大ですが、スコアは大仙市に次ぐ水準です。注目すべきは、32手続のオンライン化率が60.0点と県内でトップレベルであり、市民向けのデジタルサービス拡充に力を入れている点です。

DXが遅れている自治体の課題

秋田県内には全国スコアランキングで最下位100位に入る自治体が2つあります。これらの自治体が直面している課題を把握することは、県全体のDX推進戦略の立案に重要です。

上小阿仁村(総合スコア17.2点)は県内最低スコアで、DX推進体制スコアが14.3点、AI・RPA・テレワークが0.0点と極めて低い水準にあります。人口2,063人の小規模自治体であり、IT人材の確保と予算配分の課題が深刻です。

小坂町(26.0点)と井川町(27.1点)も同様に、業務改革の実施率が低く、オンライン手続化の進展が遅れています。これらの自治体に共通する特徴は、人口5,000人未満の規模で、職員数が限定されている点です。

県内最低スコア自治体:上小阿仁村(17.2点)
スコアが低い自治体の共通課題:人口規模が小さく、IT人材と予算が不足している傾向

秋田県のDX格差が生じた背景と地域特性

秋田県内の54.7点というスコア格差は、自治体規模と経営資源の差に大きく影響されています。大仙市横手市などの上位自治体は、人口規模が中程度(約3~8万人)であり、財政基盤が比較的安定しながらも、機動的な改革が実行しやすい体制を整えている傾向にあります。

一方、人口減少が続く地域では、限られた職員で多くの業務を担当する必要があり、DX推進に割く人員と予算の余裕がない状況が続いています。特に農業や鉱業が基幹産業の地域では、行政デジタル化への緊急性の認識が低い傾向も指摘できます。

秋田県全体のスコアが全国平均を下回る要因としては、県内における業務プロセス改革(RPA導入など)の進展が遅れていることが大きいです。また、32手続のオンライン化率26.0点という低さから、市民と直結するデジタルサービスの整備が急務であることが明らかになっています。

ただし、マイナンバーカード普及率の高さ(83.3点)は、デジタル基盤への受容性が悪くないことを示唆しており、今後、カード活用による行政手続のデジタル化を推進すれば、県全体のスコア向上が期待できます。

秋田県のDX推進に向けた課題と今後の展望

秋田県が全国レベルのDX推進を実現するためには、以下の施策が重要です。

まず、市区町村の格差を縮小するため、県が主導となって人口規模の小さい自治体へのIT人材派遣やコンサルティング支援を強化する必要があります。大仙市横手市の先進事例を他の自治体が学ぶ仕組みも有効です。

次に、オンライン手続化の拡大が急務です。現在26.0点と低迷している32手続オンライン化率を全国平均(33.2点)以上に引き上げることで、県民の利便性が向上し、オンライン利用率の増加につながります。

さらに、DX推進体制の一層の充実が必要です。県内平均値は全国平均並みですが、最下位層の自治体では体制整備自体が遅れており、首長のリーダーシップと予算確保の支援が重要です。

まとめ

秋田県のDX総合スコア46.8点は全国平均を下回っており、今後の推進加速が必要です。県内では大仙市(71.9点)や横手市(67.8点)などの先進自治体がある一方で、人口規模の小さい自治体との格差が大きな課題となっています。

マイナンバーカード普及率の高さを活かしながら、オンライン手続化の拡大と業務改革の推進を進めることが、秋田県全体のDXスコア向上の鍵となるでしょう。県と市区町村が連携し、人口規模に応じた支援体制を構築することで、デジタル社会への移行がより円滑に進むことが期待されます。

秋田県内すべての市区町村のDXスコアと詳細データについては、秋田県内市区町村DXスコア一覧ページをご覧ください。

出典:総務省 令和6年度調査(地域スコア集計)